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東京で演劇をやってきましたが、東京を去ることになりました。
やってきたことを形に残したい。演劇をやってきたことで得たものを還元したいと思って、脚本を公開します。
読み物として読んだり、読み合わせに使ったり、上演をしたり、ご自由にどうぞ。
過去作品をちょっとずつアップできたらいいな。

Books

上演時間:90分。男3人、女2人。

びしょ濡れテントの処女作。原石。初演2012年。思い入れのある作品です。自分の高校時代を振り返って、もっと青春をやってれば良かったなとか思って、あのときにやりたかったこと、あのときに大事にしてたことを妄想しながら書きました。

妄想で遊ぶ。

青春ってけっこう繊細だったりして。関係が深まると、バランスも崩れていく。

楽しさはいつまで続くのか。

上演時間:30分。登場人物:兄、妹、麻雀アイドル、父。計4人。

(お父さん役を女優さんがやったり等、性別に囚われずキャスティングをすることを前提に書いています。)

劇団喫茶なごみの秋の特別公演「榎本」のために書き下ろした脚本。2019年公演。

今まで書いた脚本の中で最新作にして東京でのラストの作品。

榎本家のとある1日の流れを全10話のお話に分けて、一軒家で上演するという新しくも楽しい企画でした。第6話を担当させてもらいました。びしょ濡れテントのカラーを出して欲しいということで、東京でやってきたことをギュッと詰め込めたかな出せたかなと。

麻雀アイドルが家にやって来る話というリクエストで、麻雀をほぼやったことなかったからどうしようかと思ったけど、書いては修正、書いては修正で、大切な作品の一つとなりました。

上演時間120分。男6人、女6人。

びしょ濡れテントの4作目。初演2013年。初期の代表作。いつまでも夢を追いかけたいといのは現実逃避だったりするよなとか、青春って失うから青春だったりするよなとか、当時、色々思って書いた作品。青春のすべて。


夢、仲間、恋。
もろく、淡く、切実で夢見がちな大人になりきれない若者達のつかの間の、くだらなくも愛すべき青春の日々。

夢を追いかけるって一体なんなのか。青春はいつまで続けることができるのか。

映画を撮ると言って、いつまでも映画を撮らない映画を愛する青年の話。

おれたちの青春は終わらない。終わらないでくれ

上演時間:110分。‬役者人数:男2女1人以上、最低計4人くらいから6~8人以上。(役は1人1役ではなくて、主演の役と彼を取り巻く他全員という感じで役者人数が決まってるわけではない。)

‪ こんなに素晴らしい役者さん達がいるんだともっと知って欲しいし、覚えてもらいたいという気持ちから書いた作品。
びしょ濡れテントの10作目。初演2016年。代表作の1つ。

私小説演劇。‬

演劇では対話が基本で、小説のような細かな内面を表現しにくい。それをモノローグや役者全員が一体となって形作っていくことで可視化することに成功した作品。上演台本として、ほぼ当時のありのままの状態にしてあります。読物としてもどうぞ。

誰でも1度はヒーローになりたいと思ったことがあると思う。自分は特別なんだと。
平凡であることに劣等感を感じてる男のおれはここにいるぞいう心の叫び。
スイミングゴーグルをかけたとき、世界は違って見えたんだ。

上演時間:90分。役者人数:初演時は計8人。短編ごとに登場人数が違うので、役者人数は多少調整できると思います。
(※「ラジオは解放感」だけは内容的に男4人以上必要かもしれません)

初の2本立てのコント公演に挑戦するぞと思って書いたうちの1つ。びしょ濡れテントの8作目。初演2014年。異色作。

シュールからほっこりまでバラエティーに富んだコント演劇短編集。
短編の中に、連続もののお話を中心の柱に入れて、1つの演劇作品にもなるようにしました。
結果として、コント作品というより演劇寄りのコメディー作品になったかもしれません。大好きな作品の1つ。

収録内容
「宝」
「新しい監督」
「娘と母」
「あの曲が聴こえる〜オーケストラ編〜」
「中の人」
「正義のストーカー」
「ラジオの解放感」
「イヤホンの耳のぷにゅぷにゅ①」
「ゆるキャラの面接」
「大魔王現る」
「あの曲が聴こえる〜タクシー編〜」
「イヤホンの耳のぷにゅぷにゅ②」
「そして伝説へ」

上演時間:90分。 男3人。(女性が演じることも可能だと思います。作品の性質上、上演台本として、ほぼ初演時のありのままの状態で公開してます。上演の際には調整してもらって大丈夫です。)

びしょ濡れテントの11作目にして最後の作品。公演2017年。

創作、劇中劇、友達、孤独をテーマに前回公演「ゴーグル」がモノローグ(独白)の劇だったので、ダイアローグ(対話)の劇にしようと思って書きました。お世話になった会場のギャラリーラグロットが改修工事に入ると聞き、その前に今までありがとうという想いを込めてラグロットに捧げる芝居にしよう。そして、ラグロットをマイホームと見立てたお話となりました。

舞台の脚本を執筆すること、創作すること、演劇にすることそのものを演劇として具現化した演劇。自ら出演もし、自分の創作に対する想いを直接形にした演劇。脚本に文字として書いたら、俳優が声に出して言葉にしたら、まるで初めから存在してきたかのように、生まれ、目の前に現れ、演劇となる。じゃあ、文字にするその前は?どこから来て、どこに向かうの?

おれの自慢のマイホームを見て欲しい。レンタルフレンドか。呼んでみようかな。

上演時間40分ずつ。男1、女1。

江古田駅前にある駐輪場で行ったアートイベントのために書き下ろした作品。2013年上演。大好きだった役者さん二人の男女二人芝居が観たいと思い、官能小説を朗読することで愛を育む演劇にしようと思いつく。ギョウザで例えるなら、官能小説を朗読するのが具であり、それを演劇という皮で包み込んだような作品。劇中の官能小説も自作しました。初めての経験でした。以降のびしょ濡れテントの私小説スタイルの原型となりました。びしょ濡れテントは男女が会話するシーンが特徴的ですが、その男と女の掛け合いだけをじっくりと描いた作品。

あたしが目指すのは、もはや純文学そのものなの。人間の営み、特に男女の人間模様を描く。それはときにユーモアがあって。
官能を、朗読を、誤解しないで。官能は、色気、魅力、肉感的な、性的感覚を享受する働き。
ほとばしる律動。耳で読む景色。心地良い春の訪れ。
そんな朗読が、したい。

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